CASIO MT-105 解析日記(1)

MUSIC?一応。

さて、CASIO MT-105ですが、なかなかアナログのいい音がします。
キー部分はポリフォニックでいくつか音色が選べます。

気に入っているのは、リズムの音色です。実にアナログで良い音がします。
これで何かできないか?
ということで、下のように進めたいと思います。うまくいけば。

■ステップ1
1.回路の解析/回路図の作成 <- イマココ
2.キーマトリクスの解析
3.キースキャンタイミングの解析
4.音源の分離(パラアウト化)

■ステップ2
1.コントローラーの搭載
2.タッチパッドの搭載
3.カオシモードの作成(リズム)
4.カオシモードの作成(メロディ)
5.カオシモードの作成(コード)

■ステップ3
1.MIDI INの搭載


汎用性を持たせるのであれば、一旦全部MIDI INで鳴らせるように作って、
カオシレーターとして使えるタッチパッドを別に作るというやりかたも
あるか。でも内蔵したほうが面白いか。



今日の結果(2012/2/19)
・ケース内清掃
・分解組み立てがしやすいように、スピーカー、鍵盤、バッテリーの
接続部分をピンヘッダで接続できるように改造。
・基板の解析開始

主なパーツ
HD61702A02
>日立製 HD61700シリーズベースのカスタムMPUではないか
CASIOのポケコンVX-3、VX-4等にもベースのMPUは搭載されている模様
マスクロムとIO拡張がされているかもしれない。
HD61700とはピン配も違う感じがする

LA7138 7L7
>三洋製パワーアンプIC
古い石だがデータシートが見つかるので、周辺の解析は結構楽だった。
2SC3112D
>おそらく電源回路と思われる箇所で使用
2SB1240
>こちらも電源回路と思われる箇所で使用
2SC3199
>この中では汎用の2SCのように登場回数が多い
2SK117
2SA1267

今日時点での結果

分かりやすいパワーアンプ部分から解析開始
パワーアンプのボリウム周り
その次に電源周り
パワーアンプ
アナログ回路用
デジタル回路用
それぞれで回路が組まれているようだった。

ようやくパワーアンプの入力に繋がっているTr二つの回路を解析、
元側Trのベースに複数の抵抗が組まれた回路の出口が繋がっている。
その先は揃ってプロセッサに入っているので、ラダー式のDAコンバーターとなっていて、
結果をVCA IN に入れているような感じなのかな?

もう一塊回路があるので、一通り見てからあたりを付けて、音源分離作業に入ろうと思う。

鍵盤の基板をざっと眺めると、バス4本のマトリクスかな? MT-11はバス3本のマトリクスで
3x12=36鍵(うち32鍵は鍵盤で使用)
MT-105は 44鍵で、4x11(15ピンのケーブルで繋がっているので、)全部マトリクスが
埋まっているのかな。後できちんと読んで見たいと思います。

※ 訂正
鍵盤側のマトリクスは6 x 9になっている模様です。


MPUのベースと思われるプロセッサ用のクロスアセンブラ
CASIO PB-1000とかでつかわれていたらしい。
http://luckleo.cocolog-nifty.com/pockecom/VX-4/HTML/hd61700_jp.html

レジスタ等をよく見てみると、キーマトリクス専用のレジスタ(12x11+1=133!)があったりして、
キーボードものを作るのに都合よさそう。
キー入力のHW割り込みもあるようなので、Keyの押下でハード的に割り込みを発生
させれば、キースキャンを全部割り込みで処理することができそう。いいなぁ。

※訂正2
初代からデジタル合成とのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3