SONY CFS-7 分解メモ

ヤフオクで落としたCFS-7。
いまいちな症状

  • ボリュームが絞っているのに最大になったり、ガリガリする

とりあえず分解してみようと思ったけど、サービスマニュアルが無いし。
(ebayで5000円位で売ってるw)とりあえず分解のて手順が分かったところをメモ。
※ これを見て分解する場合、自己責任となります。

準備

  • ツマミはすべて外す
  • チューニングダイヤルはインジケーターが右端に来るまで回しておく(結構重要)
  • AM SENS は「Hi」にしておく(結構重要)

大雑把な分解の手順

  • ケースねじ外す
  • スピーカーグリル外す
  • 上部操作面を外す
  • メカ、基板一体ユニットをケースから取り出す

ケースねじ外す

  • 背面にある⇒でしるしの付いたねじを6本外す
  • カセットの蓋をEjectした上の所にある⇒印のねじを外す

スピーカーグリル外す

  • スピーカー面を浮かせながら下にスライドさせるようにして外す(スピーカー側と本体のケーブルはある程度余裕がある)ちょっとキツイ感じなので、どれぐらい力を入れても大丈夫かはやってみないと分からない。

上部操作面外す

  • 上部操作面を固定している正面のネジ 4本を外す
  • チューニングインジケーター右側のプーリーに掛かっている糸を外す
  • チューニングインジケーターに掛かっている糸を外す
  • 上部操作面は背面側に引っ掛けがあるので、背面側にあまり力を掛けないようにして、手前側を上に5mm-1cmほど上げると背面側の引っ掛けが外れ取り外しができる

メカ、基板一体ユニットをケースから取り出す

  • 正面右下のAM SENS SWを固定しているネジを外す
  • AM SENS SWを外す
  • 右側を先に手前に出してケースから基板、メカ部分が一体になったユニットを取り出す
  • この時、左のハンドル固定部へグランドの線がつながっているので、少しずらした状態で、ハンドル固定ねじを外す
    • 注意:ハンドル固定ねじを外した時、半透明のプラワッシャをきちんと取っておくこと(無くしやすい)

分解を進めてみると、VRの所でランドの間に引っかき傷があった。どうやら絞ってもボリュームが最大になってしまうので、どこかが短絡していると思って、ランドの間を引っかいてみたんだろうか。引っかくといってもカッターで傷をつけている感じ。
VR以外の所に問題があるかと思って、基板の裏の腐ったスポンジを取り去ってみたが、現象は変わらなかった。もうVRの分解清掃しかないかな。

ターゲットのVRは2連だけど水平に2連のタイプ。原理的にスライドVRと同じ。
こちらのような感じになっているのかなと。
どうやらボリュームが最大になったままというのはよくあるっぽい。
http://radio-days-air.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/icf-4900-b91c.html
http://imagine999.com/?p=4856

サンハヤト社の接点クリーナー、接点復活王というのを購入。VRをハンダ吸い取り器、吸い取り線を使って取り外し、
VRのツメを曲げて分解、接点、抵抗膜側共に、接点クリーナーを綿棒に付けて清掃、接点復活王を薄く塗布。
VR組み立て、ハンダ付けし直し。
これでガリもボリューム調整も問題なくなった。ちょっと気になるのはトーンコントロールをまわすと左右で微妙に
聞き方が違う感じ。経年変化ということにしておこう。

さて、ここまで来たら次はデッキ部分。この時点でPLAYボタンを押してもリール軸が回ったり、止まったり。
CFS-10修理のブログを参考にさせていただくと、アイドラについているゴムの劣化の可能性が高そう。
メカ部分が似ているということからΦ18(アイドラ用)、Φ45(フライホイール用)、Φ70(カウンター用)
それぞれ 太さ1.2mmのもの。
を千石の本店2Fで購入。1本150円ぐらいかな。
とりあえず開けてみるが、よーく観察するもアイドラに到達する自信を無くす。
あと、カウンター用のベルトはΦ70では大きすぎるのと、太さも1.2では太い。Φ60かΦ65でもう一段階細いものが合いそう。

CFS-10修理ブログを思い出すと、確かPAUSEボタンを外すと書いてあった。

PAUSEボタン取り外し

  • 操作ボタンの全面プラ部分を注意深く浮かせながらボタンを外す(恐らく曲げすぎると折れてアウト。)
  • PAUSE機構の金属板に掛かっているバネをラジペンなどでたわめて外す
  • PAUSE機構が押し込まれた状態で下側にストッパーのようなプラ部品があるので、それをそっと押し込む
  • PAUSE機構が通常より下に押し込まれて手前に外れる

ピンチローラーがついている金属部品があり、PAUSE機構自身は完全に外れないが手前に浮かせることが
できるようになる。

アイドラ取り出し

  • アイドラ軸に掛かっているバネをたわめて外す
  • アイドラを抑えている黒いプラのパーツを左側からゆっくり浮かせる(これまた折れたらアウトなので慎重に)
  • アイドラパーツが左側から取り出せる。
  • アイドラゴム交換

余りに大変だったので、写真を撮るの忘れた。

元のアイドラに掛かっているゴムベルトは断面が正方形ではなく、少し扁平なものかもしれないが、とりあえず
1.2の角ベルトを装着。

次はメインベルト

デッキメカユニット取り外し

  • デッキ正面のメカ固定ねじ(自分の入手したものは黒い色のねじ2本とメッキ色1本の3本)を外す。
  • 電池ボックス側(背面)部分にあるねじ 2本を外す
  • チューナーの糸をレベルメーター横のプーリーの2つ分だけ外す
  • ヘッドに繋がるシールド線が何か所か固定されているので、丁寧に外す(私は全部ではなくデッキ右下位まで外しました)
  • ゆっくり右側から手前に動かしてはすします

全部分解して戻す自信が無かったので、なんとかねじを緩めて交換にチャレンジ

メインベルト交換

  • まず今のベルトがどのように通っているかを観察、写真を撮っておく
  • デッキのメカユニットとベースの金属板を固定しているネジ3本(2本はマイナス、1本はプラス)を「緩める」
  • メカの黒いプラベースと金属板に隙間ができるので、頑張ってフライホイールに掛かっている劣化したベルトを外し、新しいベルトを掛ける
  • まず、フライホイールにベルトを掛ける(先にモーター側のプーリーに掛けると、フライホイール側に掛けるのが難しい)
  • 横からベルトを少し引っ張って、元ベルトが通っていたプラ部分にかるく掛ける
  • 少しねじを締める
  • モーター側のプーリーにベルトを掛ける

これでフライホイール側のメインベルト交換終了

カウンター部分のベルトはそれほど難しくないが、どうやらCFS-10よりCFS-7はこのベルトが短い模様。
Φ70では長すぎる、Φ65か60、あと細さも1.2ではなく0.9かな?の方が良さそう。

これでとりあえずリールは回るようになった。
適当なテープで録再してみたが、音がヨレヨレ(細かいフラッターが酷い)の状態。これだけでは無理なのかー。
後は

  • 全部ボタン操作が重い(→過去にCRC556とかぶっかけられた?)
  • FFWD、REWがロックされない

といった不具合もあるのですが、理想的にはデッキ部分の分解、清掃、注油という作業が必要そうなので、ちょっと小休止。