WM-DD9を修理してみた

大好きなDD9だったわけですが、久しぶりに出して動かしたところ、
動かなくなっていました。検索してみると、ベルと交換で治っている
例がありそう。
ということで挑戦して見ました。

以下誰かの役に立つことがあるかもしれないと思い、書いておきます。

■警告
この情報を元に修理を試みて壊してしまった等、不都合なことが
起こる可能性があります。一切の補償はいたしません。
あくまでも個人の日記ということでご覧ください。

■症状
・再生ボタンを押しても再生になったりリバースになったりして、
「ぎゅー」とか変な音がする
・このときは巻き戻しと、早送りは回ったが、キャプスタンは回って
いるものの、リール側の軸が動かない。
・そうこうしているうちに、ディレクションランプがつきっぱなしに
なって、動かなくなった。

■参考資料
http://www.geocities.jp/wm_fun/wm-dd9step10.htm
y-shima 様 本当にありがとうございます

■作業概要
・分解(上記参照)
・ベルト取り外し
秋葉原へ買い物
・ベルト取り付け
・奮闘
・ケース戻し
・完了

■要点
・ねじが小さいので、なくさないように小さいファスナー付きビニール袋に
入れて、名前を書いておく。
・分解の際デジカメで写真も撮っておく。

■使った道具
・精密ドライバー
・先の細いピンセット
・根性

■手順など
1)ケースのネジを3本外す

2)ケースを取り外す
※ ボリューム、ヘッドホンジャックと反対側から徐々に持ち上げる
※ イジェクトノブがポロっと取れて驚く

3)基板を止めているネジ2本を外す

4)黒いテープをきれいにはがす
・電池ケース部分
・角のフラットケーブル

5)電池からの赤いリード線を切らないように、ケーブルクリップから
外す

6)ヘッドホンジャックを止めている金具(金色)を止めているネジを外す
※ジャック横は短いネジ、奥に付いているネジは長いネジ

7)この状態で一番上の基板の手前だけが1cmぐらい持ち上がるようになる。

8)先の細いピンセットでベルトを外す
片方はかなり伸びていた
>うまく動かなかったのは基本的にこれが原因と思われる
>もう片方はキャプスタン軸側の金属プーリーと軸受けの間に挟まって
しまっていました(途中から全く動かなくなってしまったのはこれが
原因と思われる)
>老化してベタベタしていた

9)秋葉へGo!
千石電商のWebサイトでゴムベルトを扱っていることを確認して、
秋葉原の店舗へ。2号店 2F(ギターパーツと一緒の売り場)
伸びきったベルトはΦ25位だったので、Φ25とΦ22を念のため
2本づつ購入、1本150円。。 黒い輪ゴムにしては非常に高いが、
修理だと思うとリーズナブル。

10)ベルトの取り付け
奥のキャプスタン側の金属プーリーから先に掛けると引っ張りやすいと
思われる。

※ この時点で動作確認をするのだが、基盤を止めないと正常には動かない。
(メカ部分の腕が基板上の接点を押したり、電池BOX側との接続も基板を
ネジ止めすることによってされため)
※ ここまでで、治ると思われた

11)延々リバースを繰り返す現象発生
リバースのメカが壊れるという書き込みあったので、「ダメだったか」
と少々凹む。

12)ディレクションスイッチと思われるスイッチを発見
メカ側から出ている凹形の腕が基板上の小さいスイッチを左右に動かす
部分を発見。
クリックは無くスカスカと左右に切り替えられる模様
ただ、暴走状態ではこの腕は最初の1回ぐらいしか動かず後は動いて
いないように見えた
状態により
・延々リバース
・巻き戻しや早送りのボタンを押しても、再生のモードに
なったり、それが止まらなかったり
などが発生

13)メカが壊れているかもしれない
と若干凹むが、どちらかの位置にしてみたり、真ん中の大きな透明の
ギヤをちょっと動かしてみたりする

14)どの状態が正しい状態なのか良く分からんけど、12)のスイッチが少しの触れ幅
でリバース動作と同時に動くようになった

15)再生、早送り、巻き戻しディレクション切り替え、停止の動作確認

16)ケースを元に戻す
このときの注意点
・TapeType、Dolby、DBBのスイッチが側面にあるが、位置あわせをするため
全部一番下等に決めておく
・イジェクトノブは真ん中にして、ケース側にはめ込んでおく
ケースネジを締めるとき、中身がずれている場合がある。
少しななめに差込気味にすると入る

■感想
メンテナンスマニュアルがほしい。。